ジギングのジグの重さはどう選ぶ?水深だけで決めない選び方

重さの異なるジギング用メタルジグ

船のジギングに使うジグは、何gを用意すればいいのか。水深を聞いても、それだけでは何gを選べばよいか決められません。

基準にするのは、船長から案内された重さです。 船上ではその指定に従い、底に着いたことが分かるか、ラインがどう出ているか、無理なくしゃくれるかを見ていきます。

私も地元でジギングをしますが、水深から計算して毎回同じ重さを選んでいるわけではありません。同じ場所でも潮の流れが変われば、使い心地は変わります。

今回は、船から行うオフショアジギングの重量選びについて、基本の考え方と、私が地元で判断していることを紹介します。

目次

ジグの重さは、まず船長の指定を基準にする

釣行前に使う重さを確認する

ジグを買う前に、乗る船で必要な重さを確認しましょう。「何gを中心に、ほかに何gを持っていけばいいですか?」と聞けば、準備する重量を絞りやすくなります。

釣行前に用意する重さと、当日のポイントで使う重さは分けて考えてください。何種類か持っていても、船上で重量の指示が出たら、まずはその重さを使います。

私の経験では、遊漁船では使う重さを指定されることがほとんどです。「この幅の中から自由に選んで」という指示も、まずないですね。

周囲と大きく違う重さのジグを使うと、ラインの流され方に差が出て、オマツリの原因になることがあります。

ネットで見つけた水深別の目安より、実際に乗る船の案内を先に確認する。その方が、使わないジグを先に買ってしまうのも避けやすいと思います。

指定重量で釣りにくいときは船長に相談する

釣り始めは問題なくても、時間がたって潮の流れが変わると、底が取りにくくなったり、周りと糸が絡む「オマツリ」が増えたりすることがあります。

私はそういうとき、周囲と重さを合わせる方向で考えます。ただ、毎回何gかを聞いているわけではなく、糸の出方などから感覚で判断している部分もあります。

これは、初めての人がそのまま真似しやすい方法ではありません。慣れないうちは、指定の重さを使ったうえで「底が分かりません」「糸がどんどん出ます」と、困っていることを船長に伝えましょう。

船長も、全員の手元を常に見続けられるわけではありません。自分だけで悩みながら重さを変え続けるより、状況を伝える方が早いと思いますよ。

水深だけではジグの重さは決まらない

潮の流れと船の流し方で条件が変わる

水深は重量選びの手がかりですが、「水深50mなら必ず○g」「100mなら○g」と、一つの重さには決められません。同じ水深でも、潮や船の流し方によって、ジグの流され方が変わるからです。

船を立てて、できるだけ縦方向に釣るバーチカルと、船を横向きにして風や潮に乗せて流すドテラ流しでも、ラインの出方は違います。ドテラでは斜めにラインが出ることもあるので、真下に入らないだけで「重さが間違っている」とは言えません。

私が地元でよく釣る水深40〜80mでも、潮がほとんど流れない日から、かなり速い日まであります。

シーズン中に漁船や遊漁船、プレジャーボートが一か所へ集まっているときは、船を立てて釣ることが多いです。反対に、船が少なく、潮が速すぎないときなどは、ドテラで流すこともあります。

水深が変わらなくても、釣りをする条件は同じではないんですよね。深さごとの数字だけを覚えるより、その日の指定重量から始めて、実際の釣りやすさを確かめていきましょう。

ラインの太さや出方も判断材料になる

ジグだけでなく、海中に出ているラインも潮を受けます。そのため、PEラインの太さや出ている量も、底取りやジグの操作に関係します。

隣の人と同じジグを使っていても、ラインの条件まで同じとは限りません。重さだけを比べて、同じように釣れるはずだと思い込まないようにしてください。

私が地元で青物ジギングに使うPEラインは、1.5号に統一しています。このあとの使用重量も、その条件での実例です。どの海域でも1.5号を使えばよい、という意味ではありません。

ラインや竿、リールは狙う魚と船の案内に合わせ、使うジグが竿の対応範囲に入っているかも確認しましょう。

道具の選び方や、着底してからしゃくり始める基本動作は、ライトジギング初心者向けの入門記事で紹介しています。

私が地元で使うのは120〜180gが中心

鳥羽のジギングで使う120gから200gのメタルジグ
私が鳥羽のジギングで使っている重さの一例。

私が普段よく使うのは120〜150g。使う重さの範囲としては、だいたい120〜180gあたりが中心です。180〜200gを使う場合は、セミロングやロングジグになることが多いです。

ただし、これは私が地元で使う重さの実例。「水深40〜80mなら、この範囲で必ず足りる」という早見表ではありません。

私は実釣で、水深に数字を掛ける計算式はほとんど使っていません。船長の指定を基準に、そのときの着底や操作感を見る方が、自分には合っています。

ジグを重くするかは、着底と操作感で判断する

見るところは、着底が分かるか、糸が出すぎていないか、無理なくしゃくれるかの3つです。船長の指定重量を使ったうえで、どこが釣りにくいのかを確かめてみましょう。

着底が分からないとき

底から探る釣りでは、最初に落としたときだけでなく、しゃくってから落とし直したときも、ジグが底に着いたことをつかめるか確認します。途中の深さを狙う指示があるときは、その指示に従ってください。

私は底が取りにくいとき、まずジグを重くする方向で考えます。ただ、慣れないうちは、糸の出し方や着底の合図をつかめていない場合もあります。

分からないまま糸を出し続けず、「指定の重さでも底が分かりません」と船長に伝え、重さと操作の両方を見てもらいましょう。

自分のラインやジグが、今海の中のどこにあるのかを、何となくでも把握できるようになると、魚のいる深さを意識して探りやすくなります。釣果アップだけでなく、オマツリなどのトラブル回避にもつながりますよ!

底は取れるのに、糸が出すぎる・オマツリが増えたとき

着底が分かっていても、糸がどんどん出て操作しづらいなら、船の指示や周囲の様子を確かめます。使っている重さが周囲と大きく違っていないかも、確認するところです。

ラインが斜めになること自体は、船の流し方によっても起こります。角度だけで重くすると決めず、糸の出すぎや絡みなど、実際に困っていることを船長に伝えましょう。

重さを替えたらしゃくりやすさも確かめる

私も、しゃくりにくさを感じて重いジグへ替えることがあります。ただ、替えても大した効果がないことはあります。

ジグを重くして実感するのは、「急に魚が釣れた」ということより、底取りが楽になった、ラインの出方が扱いやすくなった、しゃくったときの抵抗がちょうどよくなった、といった変化です。

私が好むのは、しっかり重い抵抗を感じ続ける状態より、適度な抵抗か、少し軽く感じるくらい。そういう状態のときに釣れる気がしています。

もちろん、これは私の感覚です。誰にでも同じ抵抗が正解とは言えませんし、重くするほど釣りやすくなるわけでもありません。

軽くするのは、潮や狙う動きに合わせたいとき

潮が緩んだときや、抵抗が重すぎるとき

私はラインが真下に入るようになったとき、軽くするかを考えることがあります。潮が緩んだときや、しゃくった抵抗が重すぎると感じるときも、判断材料になります。

ただし、真下に入ること自体が悪いわけではありません。 船の流し方にもよりますし、そのまま問題なく釣りができるなら、真下という理由だけで替える必要はありません。

軽くした結果、底が分かりにくくなったり、糸が流されすぎたりしては困ります。動かしやすさと、底取りや周囲との釣りやすさを合わせて考えます。

ここも、初心者は船長指定が優先です。私は経験上、様子を見て替えることもありますが、慣れないうちから自己判断で指定を外すことはすすめません。

ベイトサイズやフォールを意識するとき

ほかには、魚が食べている小魚の大きさに合わせたいときや、ジグを落とす「フォール」を遅くしたいときも、軽量化を考えることがあります。

ただ、ジグの大きさや沈み方は重さだけで決まらず、素材や形にもよります。ここは底取りと操作に慣れてから試す補足と考え、最初は指定重量で釣りを続けられることを優先しましょう。

持っていくジグは、使う重さを軸に揃える

私なら120g・150gを中心に、200gも用意する

重さ別に用意したジギング用メタルジグ
よく使う重さは、根掛かりやライン切れに備えて予備も用意しています。

私が地元のジギング用に揃えるなら、120gと150gをそれぞれ3本ずつ。それに200gを1〜2本、という持ち方を考えます。

よく使う重さは予備も持ち、重い方も用意しておく考え方です。ただ、これは私ならどう揃えるかの一例。どの船でもこの組み合わせで足りるわけではなく、初回からすべて買う必要があるという話でもありません。

まず船に必要な重さと予備の目安を聞いて、そこへ合わせてください。船から指定された重さがこの例に入っていなければ、そちらを優先します。

一度に揃えると、やっぱりお金はかかります。私なら中古も選択肢に入れます。カラーも揃えたいところですが、まずは必要な重さとその予備を優先した方が、船上では困りにくいと思います。

同行者から不足分を借りられる場合と、自分で一日分を用意する場合でも、必要な予備は変わります。フックやリングを含めた準備全体は、初めて船に乗る人のジギング持ち物チェックリストで確認してください。

まとめ|重さを合わせる目的は、釣りやすい状態をつくること

ジグの重さに迷ったら、まずは船長の指定から。そのうえで、底から探る場面では着底をつかめるか、ラインの出方に無理がないか、しゃくりやすいかを見ていきましょう。

水深は大切な手がかりですが、それだけで何gが正解とは決まりません。私も地元では計算式より、その日の潮や船の流し方、手元に伝わる感覚を頼りにしています。

重さを替えて底取りや操作感がよくなれば、まずは一つ改善です。そこで必ず魚まで釣れるかというと、そうはいきません。条件が合っていても、釣れない日は釣れないんですよね(笑)

重さを合わせても反応がないときは、ジギングで釣れない時の原因の見分け方と対処法も参考にしてみてください。重量を何度も変え続ける前に、周りの釣れ方や魚のいる深さにも目を向けてみましょう。

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この記事を書いた人

伊勢志摩〜尾鷲周辺で海釣りを楽しんでいます。始まりは小学1年生のころ、祖父が住んでいた離島でののべ竿釣り。今は鳥羽周辺の船でのジギングやタイラバ、タチウオ釣りと、岸からのエギングやサビキを中心に、実際にやっている釣り方や道具選びを紹介しています。

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